初めての講師体験 …教壇にあがって
私は今、税理士事務所に勤めています。
皆さん、税理士事務所ではどんな仕事しているのか分かりますか?
そう、「税金」の計算をお手伝いする仕事をしています。皆さんのお父さんお母さんたちが働いている会社の税金やそこで働いている人たちの税金などなど。様々な種類の税金を計算するお手伝いをしています。
私がこの事務所に就くまでに努力した事があります。
どんな努力かというと、簿記検定といって会計のルールの基礎知識を勉強することです。
雇ってもらう以上、それが私に出来る必要最低限のマナーだと思ったからです。
学生時代に勉強をしてもともと資格を持っていました。しかしですね、10数年が経過して改めて本屋さんで簿記検定の本を読んでみたところ、私が学生時代に勉強したときのレベルと比べてみると、より高度な内容に変わっている事に気づきました。
このままではマズいぞ、どうしよう。税理士事務所で働いていけるかな…、そう思いました。
私はそれがきっかけでもう一度簿記の勉強をし直そうと決めました。
ダラダラ勉強しても良く無いと思ったので資格取得を目標にして、毎日2時間勉強の時間を確保することにしました。
大人になってから自分のために使える時間は限られています。
日中は仕事をして、帰宅したら夕飯を準備したりして…と。
そんなことを言ってもやるのは自分です。
当然のことですが、誰かが代わりに勉強をしても私の知識にはなりませんね。
学習机を借りて、机に向かって勉強をする事でとても集中出来ました。この時、勉強する環境も大切だなと気付きました。机の上に必要ないマンガ本や携帯があると気になって集中出来ないですからね。
結果はというと…、無事に合格することが出来きました、マズいぞ、どうしよう…という心配や不安の気持ちが合格する事によって少しの自信に変える事が出来ました。
これが、今の職につく前に努力した事です。
租税教室のお話をまた少し思い出してください。
社会に必要なものに使うため、みんなから税金を集めていることは学びましたね。
税金を何に使うかは国会で決めています。
その税金をどういうルールで集めるかも国会で決めています。
最近では、毎年のように税金に関する法律(ルール)が変わっていますが、私は今、しっかりと税金の法律を理解して、正しく税金の計算ができるようにお手伝いする仕事をしているので、いろんな種類の税金の計算をする。
と、同時に税金に関する法律を勉強することも仕事の1つなんですね。
これは、難しい事が多いので苦労しています。一度にたくさんの法律を覚えるのは不可能です、、
私の上司はよく、税法を読むのは「筋トレ」と一緒で読まないと読めないと言います。
やらないと、出来ない。そういうことです。なので、意味が分からなくても読んで理解しようとトライするようにしています。
そして、分からないことは上司に質問をします。
その前に自分で調べてみて、何だろー?と考えてみてそれから質問します。そうしないと、「何が分からないのか」が分からないという現象が起こります。一度自分で調べることで、より理解を深める事ができるんですね。
もう一つ心がけていることがあって、今日得た知識を誰かに説明するとしたら?と思うようにしています。
言葉をまとめたりノートに書き留めたりする時にこれじゃあ誰も私の話を最後まで聞いてくれないなー分かりにくいなーなどと…考えながら。
人に分かりやすく説明するって難しいんです。
皆さんも、そう感じたことないですか?
そうやっているおかげで税理士事務所に勤めいていると、感謝されることがたくさんあります。
日ごろから税金に関する法律を勉強していくことで、税金を納める人たちに専門的なアドバイスをすることができるようになるからです。
お客様から「ありがとう」や「お世話になりました」といった言葉をかけられると、この仕事をしていて良かったと心から感じています。
ここにいる皆さんは、もう将来なりたいものは決まっていますか?
皆さんがしっかり勉強できるように学校や図書館などにも税金はたくさん使われています。
お父さんお母さんをはじめ税金を納めてくれる人がいるから、学校や道路、福祉などなど社会に必要なものに使えるんですね。
そして将来、皆さんがどんな仕事をするにしても「税金」を納めることは大切なことなんですね。
「税金」はみんなで決めた社会のルールです。
みんなのために使われているということをしっかりと理解することが大事ですね。
私は今、税理士事務所でやりがいのある仕事に出会うことができました。
これからもたくさん勉強して、もっともっと感謝されるようになりたいと思っています。
最後になりますが、事務所に飾ってある言葉を皆さんに紹介したいと思います。
特に3番目の言葉がいいな、と思っています。
みなさんこれからたくさんの知識を習得していくと思います。
それは、いい知識だったり時には良くない知識だったり、ずるい知識だったりするかもしれません。
しかし、その知識を知らなければ、いい知識か悪い知識かも分かりません。
今日の知識をぜひ明日に生かしながら、大人になっていって欲しいと私は願っています。
それぞれの夢に向かって頑張っていってくださいね。
本日は、ありがとうございました。
以上、アドべのスタッフ(MMさん)の体験談でした!
小学生の息子さんの学校で、親の仕事をインタビューするという授業があったそうです。
担任の先生からは、6年生なので租税教室を経て税理士事務所ってどんな仕事をしているのか子どもたちの前でお話して欲しい!・・・との事。
我々税理士も租税教室という場で小学校や中学校、最近では専門学校でも教壇に立つことがありますが、子ども達を前にすると、それはそれは…結構、緊張するものです。
大変お疲れさまでした!
とても素敵な授業だったと思います。
クラスのお友達のためになり、息子さんにとっても、「自慢のママ」になったんだと思います。