2021年になって、早1ケ月が過ぎようとしています。税理士法人にとって、いや、会計業界にとっては、この年明けの1月から3月の確定申告終了までが繁忙期。なので、まだ繁忙期の3分の1が終わったところです。また、来月からはいよいよ令和2年分の確定申告が始まります。ここからが本当の繁忙期の突入となります。

ここで、令和2年分の確定申告でポイントなる点を簡単に記しておきます。

① 青色申告特別控除額の改正

  今までの控除額は65万円でしたが、令和2年分からは10万円引き下げら55万円となりました。ただし、令和2年分の確定申告書をe-Taxで提出すれば従来通り、65万円の控除となります。

② 給与所得控除額・公的年金等控除額の引下げ

  それぞれ10万円ずつ引き下げになります。

③ 基礎控除額の引き上げ

  基礎控除額について従来38万円でしたが、令和2年分から10万円増えて、48万円となりました。ただし、所得が2,400万円超から段階的に縮小され、最終的に所得が2,500万円超からは0円となります。

 また、ここ最近の税制関連のトピックスとしては、このコロナ過の中で、テレワーク等の柔軟な働き方に伴い電子帳簿保存制度の見直し、TVでも話題になった行政書類の「脱ハンコ」に向けた動きとして、令和3年4月1日以後の税務関係書類については、ハンコによる押印が不要となりました(遺産分割協議書や担保提供関係書類などの実印の押印を求めているものを除く)。また、この押印不要ですが、令和3年4月1日以前に押印がない税務書類を提出したとしても、税務署が押印を求めることはありません。

 緊急事態宣言が発令されて、ちょうど3週間が経過しました。相変わらずコロナの新規感染者が多い状況ですが、一刻も早い収束を願っております。